茶会と狩猟 後編
10年前の2月22日は、モンスターハンターポータブル2ndが発売された日。つまり、その象徴モンスターであるティガレックスが10歳を迎えた日なのだ。なので、アキラのMHX日記の方に、10年越しの、筆者のティガレックスに対する想いや思い出を認めました。そちらの方も是非、ご覧くださいませ。
さて、いきましょう。
ランサー猫との、2人MHXX体験版日記、その後編でございます!
体験版のイャンクック、ボルボロスを次々に狩った筆者とランサー猫。次なる挑戦は上級編である氷牙竜ベリオロスである。
白銀の騎士とも称され、氷の世界に君臨する白き疾風である。このベリオロス。見た目はナルガクルガやティガレックスと同じような骨格をしているが、その動きたるや、ティガレックスの剛とナルガクルガの速に加えて、独自の柔をも携えている。
実を言うと、筆者はこのベリオロスが苦手で苦手で仕方がない。ブラキディオスやセルレギオスもさる事ながら、このベリオロスも上記の二者に負けず劣らずといった具合なのだ。だがまぁ、相棒はランサー猫だ。なんとかなるだろうと思って、筆者はレンキン双剣を選択。
別にナメてたとかそういうことはない。キャツの速さに追い付くには、双剣しか無いと思っての選択だった。2人仲良く並んで、雪山の頂上を目指し、走っていく。
ベリオロスは3rd以来の登場なので、戦うのはずいぶんと久しぶりだ。
ベリオロスの動きはまさに、蝶のように舞い、蜂のように刺すといった感じで、シュンシュン、フワッフワッと素速かったり柔らかかったりとタイミングの取りにくい移動をしつつ、ガァンッ!と、突然の力強い一撃を放ってくる。筆者たちハンターのナナメ後ろに飛んでから、間髪入れずに突進したりと捉えきれない、読みきれない。
オマケに何故か知らないけど、筆者が癒しタルを持つたびに上空からのスライディングヒャッハー!をほぼ100%の確率でやってくるんだからタマラナイ。
ー癒しタルがッ!!!ー
このメッセージを何度、見たことか…。
それだけではない。やたらと氷の竜巻ブレスを食らいまくって雪だるまになりまくる。上からと下からの攻撃に加えて、最近は泥団子と雪だるまになりまくっている。こんなんだからレンキンサポートなんてロクにできなかった。
ランサー猫はブレイヴランスでベリオロスの攻撃をなんとかイナシて反撃しようとするのだが、柔と速と剛の三拍子揃った動きに掻き乱されているようだった。
ランサー猫
「タイミングが合わないッ!」
と、彼は珍しく冷静に驚いていた。
確かに、ベリオロスの攻撃と動きには独特の間というか、流れがあって、それを読み間違えたり、タイミングを計れなかったりというのがしょっちゅうだった。
アキラ
「こっち来ちゃダメッ!
ヴゥアアアッ! ちょッ!?
アヴァヴァッ! ヴァッ!?」
アキラが力尽きました。
と、ベリオロスの連続攻撃に晒されて筆者がオチてしまう。そして、それからしばらくしてランサー猫が削られていた体力を回復できないうちに、ノーモーションからの飛び掛かりを受けて2オチ。あとがなくなってしまう。
これはちょっとヤヴァイ!
久方ぶりの敗戦濃厚色に戦慄する筆者たち。
残り時間も少なく、脚を引きずるところまでは追い詰めたのだが、善戦虚しく無念のタイムアップとなってしまった。タイムアップなんていつ以来だろう?
ランサー猫
「これはちょっと
本気でやらなきゃ…。」
と、彼は本気のギルドランスを選択。筆者も、強いと確信しているブレイヴ太刀にてリベンジに臨むことにした。
想像以上に体力があり、ベリオロス独特の動きゆえに攻撃の手数が減ることも考慮して、支給品はしっかりと活用することに。
ていうか、前回、ランサー猫はしっかり支給品を使ってくれていたんだけど、いかんせん筆者がズボラで彼に任せっきりだったのよね。なので、2人で分担して、効率よく使うことに。
この俺の馬鹿ッ!!!!!
やっぱりナメてたんじゃねぇかッ!!!
心新たに、ベリオロスに対峙する。
しかしまぁ、やはりベリオロス独特の動きについて行けず、イナシと鏡花の構えもどきを失敗すること甚だしい。
ランサー猫は、さすがギルドランスである。飛び抜けたところが無くて、ブレイヴランスにギルドランス食われるッ! って彼は言っていたけれど、マイナス要素のないギルドランスで巧みにベリオロスに肉薄していっている。
ベリオロスのブレスから筆者を守り、いつも通りの堅実な立ち回りでベリオロスを追い詰めていた。筆者も負けじとブレイヴゲージを溜めて気刃斬りでダメージを稼ぎ、尻尾を切断。
疲れ状態では罠の効果が延びるので、ベリオロスが疲労状態になったのを見るとシビレ罠を設置。徹底的にダメージを稼ぐ。
残り時間は10分です。
しかし、ここまでしても時は無情に流れていく。このメッセージが流れたとき、まだベリオロスは脚さえ引きずっていなかった。それからしばらく攻撃して、やっと帰巣して休眠となった。結局、討伐を果たしたときに、残り時間は約5分。20分に渡る大激戦であった。
2人して「ぬぅわあぁ〜…!」と、気の抜けた声を天井に放ちながら、握りしめていた3DSをテーブルに置く。
この強さと動きのまま本編となれば、かなりやりごたえのある良作が期待できる。こいつの亜種や二つ名が出た時にゃ筆者はマジな悲鳴を上げるのではなかろうか?(亜種はそもそも原種より苦手である。)