超特殊許可燼滅刃VSレンキンランスのアキラ
4時間以上も同じクエストに挑み続けて、ことごとく返り討ちに遭うというのは2ndG以来な気がします、アキラです。
双獅激天
武神闘宴
この辺のクエストには本当に苦しめられたけど、超特殊許可で戦う燼滅刃はたった1頭。サシの決闘であるにも関わらず、敗戦続き。こんなことは初めてかも知れない。サシで連続敗戦したのは2ndのアカムトルムとかくらいなので、この燼滅刃は筆者の中でも巨塔となって歴史の中に聳え立つだろう。
まったく、何回3オチとリタイアを重ねたかもう分からない。今までの記録を記して行こうと思う。3オチは20回くらいしてると思います。リタイアは数知れず。たった1頭のモンスターに60オチ以上もしたなんて史上初ではなかろうか?
超特殊許可クエストは支給品無し、アイテムお届け隊も申請不可、サブターゲットも無くそれによる支給品も無しと、自分が持ち込んだ道具のみを頼りに達成しなければならない。
超特殊許可のポテンシャルは凄まじい。
防御力などいくらあっても紙切れに等しく、耐えられても一撃まで。大きな攻撃を受ければ即アウトだ。筆者の防御力は800前後まで上げたというのに、ただの噛み付きだけで半分近くが消し飛ぶ。
尻尾による攻撃は痛烈ながらも、モーションが大きいので見切りやすく、かつ反撃しやすい。なので筆者の攻撃タイミングは自然と、そこに集中した。となると、尻尾はいつか斬れる。これで尻尾による攻撃は弱体化し、恐ろしい溜め斬りと斬尾大回転は封じられる。
だが、だからと言って必ずしもハンターが有利になるとは限らない。尻尾が斬れると、燼滅刃は尻尾による攻撃を控え、爆炎弾を連発するようになる。実は筆者が一番やられているのは、この地面に張り付いた爆炎弾なのである。
走り回れないランスにとって、これはどうにも回避し難く、自分の背後で爆発されるとひとたまりもないのだ。中でも厄介なのが、斜めに走りながら爆炎弾を1発吐いてくる攻撃だ。距離次第では3〜4連発でやってくるので、かなり辛い。で、スタミナと体力を削られたところに追い打ちをされたり、足元に張り付いたやつが背後からの判定になったりと、実に理不尽な攻撃だ。
こればかりは位置取りに気をつけて、なるべくやつがそれをしてこない距離を保つ必要がある。逆に、尻尾や噛み付きなどを誘発させられる距離を見つけ出す。
溜め斬りに関してはガードすればスタミナの全てと体力の9割を持っていかれるので、絶対回避で確実に避けるか、ブシドーならジャストガードを確実にキメるか、レンキンなら回避性能を積んで、初撃を避け、即座に爆発をガードするか。これくらいしか解決策が出ない。
何度か35分まで持ちこたえた時があった。それでも燼滅刃の討伐には至らず。あと一押しなのかどうかすらも分からない。この境地に至って、筆者は装備を見直した。
これは事件だ。
筆者は基本、自分の好きな装備をしている。それをわざわざ相手に合わせて組み直すなど、今までほとんどしたことがない。愛槍であるゲイボルグを置き、強い水属性のランスへと持ち変える。防具も火耐性を37にまで上げる。更には南風の狩人でステータスアップを狙う。
これで再戦。
なるほど、確かにダメージは大幅に軽減された。水による追加ダメージも有効だと思う。しかし、これによる弊害はやはり起こる。斬れ味がすぐに落ちて、頻繁に研がなければならなくなった。スキルも今までの生存スキルが無くなり、かえって生存のことに大いなる時間を割くことに。
こりゃ合わんし、何より自分のテンポじゃない!
筆者はまたすぐに装備を元に戻した。
一度は置いたゲイボルグに頭を下げ、もう一度しっかりと握り直す。
いくら強くても、燼滅刃だって1つの生物だ。肉薄し続ければ、いつかは倒れるはず。
それだけを心の支えにして、筆者は何度も何度も燼滅刃へと向かった。しかし、どれだけ突いても燼滅刃は倒れない。待てよ。筆者が勝手に自分の中で禁じ手にしているアレを出せば、最強の燼滅刃の生命の糸に刃が届くのではないか?
筆者はある時、そう思った。
ガードレイジ
それが筆者の最終手段だった。
ガードレイジは大きな攻撃を受ければ、一定時間だけ攻撃力が大きく上昇する。しかもそれは自分が行う攻撃の全てに波及する。
もう、これしかない!!!
ガードレイジを新たに積み、尻尾の叩きつけや大回転でマックスの黄色オーラを確実に取る。そして後はひたすらに突く。それでも僅かな操作ミスや判断ミスがあると即、オチに繋がる(オチって漫談じゃないよ?)
やはり、何度も3オチの山を築く。
もうすでに60回以上も彼の前に膝をついた。
だが、それでも諦めない。
アキラ、諦めない。
勝て!!!
絶対に勝て!!!
by ランサー猫
アキラ!!!
アキラめんなよ!!!
by 猫怪人
ちくしょうッ!!!
俺はぁ!!!
アキラくんやぁぁぁ!!!
御堂筋ちゃうけどっ!!!
と、心の中で幾度も折れかける心を無理やり奮い立たせて幾度も幾度も燼滅刃の王へ挑む。もうすでに、チェックメイトなのだ!
あとは、討ち取るだけ!
紙一重の攻防戦。
燼滅刃の尻尾が斬れて地に突き刺さる。
爆炎が火柱を上げる。
1対1。
誇りと、命を懸けた決闘。
これだ…!
これなんだ…!
モンスターハンターという職業は、これなんだ!
対峙する生命と力の象徴である竜に敬意を表し、己が明日を生きる糧のために命を賭して狩る。
一個の、生物同士の生存競争。
何故、闘うのだろうな。
筆者はふと、燼滅刃の王にそうこぼした。
悲しきかな、それに応えるのは哀しいまでに無慈悲な斬尾と鋭牙だけだった。それに対峙、ゲイボルグの切っ先を突きかえすのが、筆者の、彼に対する礼儀であった。
そして、ついに、長い闘いに終止符が打たれる。
超特殊許可 燼滅刃
レンキンランス ソロ
クエストクリア!!!
アキラは……勝ったよ…。
(完全に燃え尽きた…。)